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病院へ行くべき症状
胸の痛みには、時に緊急を要するものが含まれ、時に命に関わる深刻な病気のサインである可能性があります。
特に循環器疾患が疑われる場合、迅速な対応が必要です。
病院へ行くべき症状には以下のものがあります。
- 突然の強い痛みや胸の圧迫感
- 前胸部から背中にかけての移動する痛み
- 呼吸困難、嘔吐、意識低下、失神を伴う痛み
これらの症状が現れた場合、特に、突然の強い痛みや圧迫感、呼吸困難を伴う場合は、一刻も早く医療機関での診察が必要ですので、すぐに医療機関を受診しましょう。
胸の痛みの原因
胸の痛みは、狭心症や心筋梗塞、帯状疱疹、肋間神経痛、心臓神経症、胸膜炎など、さまざまな疾患が原因となることがあります。
軽い痛みが一度だけ現れ、すぐに治まる場合は、過度に心配する必要はありません。
しかし、重大な病気が原因である場合もあるため、痛みが治まらない、あるいは繰り返される場合は、早めに受診することをおすすめします。
胸の痛みから考えられる疾患
肺や胸膜の疾患
気胸
気胸は、肺が破れて空気が漏れ出し、肺がしぼむ病気です。
自然気胸は若く背が高い男性に多く見られ、外傷性気胸は交通事故などの外傷が原因で起こります。
胸膜炎
胸膜炎は、肺表面を覆う薄い膜(胸膜)に炎症が生じる状態です。
この炎症は、細菌やウイルスの感染によるものであり、結核や肺炎球菌が原因で発生することが多いです。
胸膜炎は咳や発熱、呼吸困難を引き起こし、深呼吸時には胸のピリピリとした痛みが現れます。
肺炎
肺炎は細菌、ウイルス、カビによって肺が炎症を起こす病気で、咳や痰、呼吸困難、発熱などの症状を引き起こします。
肺炎は体力や免疫力が低下しているときに特に発症しやすく、放置すると重症化する恐れがあります。
肺塞栓症(エコノミークラス症候群)
肺塞栓症は、肺の動脈が血栓で詰まる病気で、通常は足の静脈にできた血栓が原因で起こります。
長時間同じ姿勢でいると血流が悪くなり、血栓が形成されやすくなります。
この病気は動いた際の息苦しさ、胸痛、不快感や圧迫感、血痰などの症状を引き起こし、場合によっては呼吸困難に至ることもあります。
肺がん
肺がんは肺や気管支の細胞から発生する悪性腫瘍で、原発性と転移性の肺がんに分かれます。
肺がんは正常な組織に浸潤し、破壊しながら増殖・転移します。
肺がんによる胸痛の他、癌性胸膜炎や骨転移でも胸痛が生じることがあります。
心臓や血管の疾患
虚血性心疾患
虚血性心疾患は、冠動脈の狭窄によって心筋が一時的に酸素不足に陥る状態です。
大動脈解離
大動脈解離は、大動脈の内膜に亀裂が入り、裂けてしまう病気です。
突然の胸痛や背中の痛みが特徴で、亀裂が拡大するにつれて痛みの位置が移動します。
貧血
貧血は、血中のヘモグロビンが不足している状態を指します。
これにより胸痛の他に動悸やめまいが伴うことがあります。
神経・筋肉・骨の疾患
肋骨の骨折
肋骨が折れると、動くたび、咳や深呼吸をするたびに痛みが強くなります。
肋間神経痛・帯状疱疹
肋間神経痛は肋間神経の障害から生じる痛みで、特に咳や深呼吸で痛みが強くなります。
帯状疱疹は免疫力が低下した際に発症し、痛みに加えて皮膚に水ぶくれが形成されます。
心因性による胸痛
心臓神経症
心臓神経症では、検査で特に異常が見られないにも関わらず、ストレスが原因で胸痛や動悸、息切れなどの症状が現れることがあります。
ストレスと生活習慣
日常のストレスや生活習慣どが冠動脈を狭窄させ、動脈硬化を促進することで胸痛を引き起こすことがあります。
胸の痛みがある場合は当院へ
胸の痛みは、単なる疲れやストレスだけでなく、重大な病気の前兆であることがあります。特に、強い痛みや呼吸困難、意識の変調を伴う場合は、迷わず医療機関での診察を受けることが重要です。
痛みを放置することなく、早めに対応することで、深刻な合併症を防ぎましょう。
凌駕クリニック樋上本院では、最新の3D-CTを導入しており、より確かな診断と治療を提供できるよう心がけています。
何かお困りのことがあれば、まずはお気軽にご相談ください。