当院でできる検査

当院では、高性能の80列マルチスライスCTスキャナを設置しています。この検査では、患者様が寝台に横になるだけで、苦痛なく頭部や胸部・腹部の断層像（輪切り）が鮮明に撮れます。検査は非常に簡単で短時間で終わり、広範囲の撮影が可能です。外傷や出血、脳梗塞などの頭部疾患から、胸部疾患および腹部臓器（心臓、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、膀胱、その他）に至るまで、全身の診断が可能です。

単純X線撮影検査は、病気や怪我の診断のためにX線を人体に照射し、透過画像として記録する方法です。日常の診断に最も多く利用される撮影検査で、全身の様々な部位・臓器に対して行われます。

超音波を使ってリアルタイムで体内を映像化する超音波検査は、組織の境目から反射された信号を捉え、臓器の形や大きさ、血液の流れの速さなどを画像化することで診断に役立てることができます。被ばくがなく、安心で痛みもないため、繰り返し検査を行うことができます。

Heartnote®を用いた148時間（1週間）ホルター心電図検査は、軽量でフレキシブルかつコードレス設計のため、装着による負担が少なく、防水仕様のため装着したままシャワーや半身浴が可能です。最大7日間の長時間データを測定でき、詳細な心電図情報が得られます。

心電図検査では、心臓が拍動する際に流れる電気を波形として記録します。この波形を解析することで、不整脈や心筋梗塞、心肥大などの診断に役立てます。

両腕と両足首の血圧と脈波の伝わる速さを調べることで、動脈硬化の程度を数値として表す検査です。一度の検査でABI（足関節上腕血圧比）とPWV（脈波伝播速度）を同時に調べることができます。ABIは血管の詰まりを、PWVは血管の硬さを調べます。

骨密度測定検査では、骨の中に含まれるカルシウムなどのミネラルの量を測定し、骨の強さを評価します。骨密度は若い人の骨密度の平均値と比べて自分の骨密度がどの程度かを示します。骨粗鬆症の診断や治療方針の決定に役立ちます。

胃透視検査は、バリウムと空気を用いて食道・胃・十二指腸内の病変をチェックするための検査です。X線を連続して照射しながら行うため、リアルタイムに動画や静止画で観察することができます。

生化学検査では、血液を遠心分離器にかけて有形成分（赤血球、白血球、血小板など）と無形成分（血清）に分離し、血清中の物質を化学的に分析します。病気の診断や治療の判定、病状の経過観察に欠かせない検査です。

血液免疫学検査は、迅速かつ詳細な結果が得られるため、従来の血液検査と比較して患者様の負担を軽減します。「DRI CHEM NX600」では、検査時間が最大6分で終了し、迅速な診断と治療が可能です。

高感度抗原検査では、標識に用いる金コロイド粒子を増幅する技術を用いることで、PCR検査と同等の検出感度を実現しています。同じ検体で同時にインフルエンザの検査も行え、検体採取後15分程度で結果が判明します。

PCR検査は、ウイルスの遺伝子を増幅して検出する方法です。検体採取後15分程度で結果が判明します。