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放射線科とは
放射線科は、X線やCT(コンピュータ断層撮影)などの画像診断技術を用いて、病気や怪我の診断を行う診療科です。これらの画像診断技術は、体内の構造や異常を詳細に観察するために不可欠で、正確な診断と治療計画の立案に役立ちます。
放射線科の検査内容
放射線科では、以下のような画像診断を行っています。
単純X線撮影検査
単純X線撮影検査は、病気や怪我を診断するためにX線を人体に照射し、透過画像として記録する検査です。日常の診断に最も多く利用されている撮影検査で、全身の様々な部位・臓器に対して行われます。
適応部位
- 胸部:肺炎、肺がん、肺結核、気胸、胸水など
- 腹部:消化管のガス像、結石、異物など
- 骨:骨折、骨腫瘍、関節疾患、変形性関節症など
- 関節:関節リウマチ、変形性関節症、関節炎など
特徴
- 検査時間が短く、手軽に実施できる
- 広範囲の診断が可能。全身の様々な部位が検査できる
- 他の画像検査と比べて被ばく量が少ない
CT検査(80列CT)
当院では、高性能の80列マルチスライスCTスキャナを設置しております。この検査では、患者様が寝台に横になるだけで苦痛なく頭部や胸部・腹部の断層像(輪切り)が鮮明に撮れます。検査はとても簡単で短時間ながら広範囲の撮影が行え、外傷・出血・脳梗塞等の頭部疾患から胸部疾患および腹部臓器(心臓・肝・胆・膵・腎・膀胱・その他)整形疾患に至るまで、全身の診断が可能です。
適応部位
- 頭部:梗塞、脳出血、脳腫瘍、外傷性頭部損傷など
- 胸部:肺がん、肺塞栓症、大動脈解離、冠動脈疾患など
- 腹部:肝がん、膵がん、腎がん、大腸がん、虫垂炎など
- 骨盤:前立腺がん、子宮がん、卵巣がん、骨盤骨折など
- 四肢:骨折、骨腫瘍、関節疾患、血管疾患など
特徴
- 高解像度で微細な病変も鮮明に描出できる
- 短時間で広範囲の撮影が可能
- 微細な病変も見逃さない。早期の段階でも病変の検出が可能
- 3D画像の作成が可能
胃透視検査(バリウムによる胃検査)
胃透視検査は、バリウムと空気を用いて食道・胃・十二指腸内の病変をチェックするための検査です。通常のX線写真と異なり、X線を連続して照射しながら行うため、リアルタイムに動画や静止画で観察することができます。
適応部位
- 食道:食道がん、食道裂孔ヘルニア、逆流性食道炎など
- 胃:胃がん、胃潰瘍、胃ポリープ、胃炎など
- 十二指腸:十二指腸潰瘍、十二指腸がん、十二指腸憩室など
特徴
- リアルタイムでの観察が可能。消化管の動きを動画で観察できる
- 病変の詳細な評価ができる。バリウムによって病変が強調され、微細な変化も捉えられる
- 消化管の蠕動運動や排出能力も評価できる
病気の早期発見と正確な診断のために
画像診断は、患者様の健康維持と治療方針の決定に欠かせない重要な役割を担っています。当院の放射線科では、これらの検査を通じて、病気の早期発見と正確な診断に努めています。また検査結果をわかりやすくご説明し、患者様の不安や疑問にお答えいたします。