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- いびき・日中の眠気
毎日疲れているけど、ただの睡眠不足だと思っていませんか?
いびきや日中の眠気が示す可能性のある病気、特に睡眠時無呼吸症候群について詳しく解説します。
いびきや日中の眠気の原因
いびき・日中の強い眠気は、多くの人が日常的に感じる過度の眠気やいびきを単なる疲労のせいにしがちですが、これらは病気のサインかもしれません。
また、一部は抗アレルギー薬や鎮痛剤などの薬剤による影響、甲状腺機能低下症や低血圧、うつ病などの病気が関連していることもあり、これらの症状が最も多く報告されるのは睡眠不足症候群です。
物理的に人間の体内時計は25時間周期を持ち、これが24時間周期と合わないために生じる概日リズム睡眠障害、睡眠時無呼吸症候群、レストレスレッグス症候群(足がじっとしていられず、夜間に眠れない状態)などが睡眠不足を引き起こす主な理由です。
いびきは病気のサイン?
多くの人がいびきをかきますが、いびきが突然に激しくなったり継続するようになった場合、これは何らかの健康問題を示唆しているかもしれません。
寝ている間、筋肉の緊張が自然と緩むため、舌や軟口蓋が落ち込んで気道を塞ぎます。
これがいびきの原因であり、気道が狭くなるため、通常よりも力を入れて空気を吸引することになります。
結果的に、睡眠の質が低下し、十分な休息を得られなくなるのです。
いびきを悪化させる要因
- 加齢による自然な筋力の衰え
- 肥満による舌や軟口蓋の肥厚
- 口呼吸が原因で舌が下がりやすくなること
- 顎の後退、軟口蓋が長い、扁桃腺が肥大しているなどの形態的問題
これらの要因は、単にいびきの音が大きくなるだけでなく、気道が閉塞しやすくなり、睡眠時無呼吸症候群へと進行する可能性があります。
この症状が日常生活に影響を与える場合は、医師の診察を受けることをおすすめします。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に10秒以上の呼吸停止が繰り返される状態で、1時間に5回以上発生する場合に診断されます。
特に、閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、激しいいびきとともに無呼吸や低呼吸がみられ、これによって血中の酸素濃度が低下し、睡眠の質が著しく低下します。
結果として、日中の過眠が生じやすくなる主な原因とされています。
日本における有病率は、約100人に2人程度と報告されており、この症状は近年増加傾向にあります。
睡眠時無呼吸症候群の主な症状
- 睡眠中の呼吸停止や浅い呼吸
- 頻繁に目が覚める
- 強いいびき
- 夜間の息苦しさ
- 日中の強い眠気や疲労感
- 朝の頭痛(通常30分以内に解消)
- 集中力の低下
これらの症状が見られる場合は、専門の医療機関での相談をお勧めします。
いびきと日中の過眠の関連性
いびきをかく人は、いびきをかかない人に比べて日中の過眠が顕著であり、いびきが強ければ強いほど、その傾向が強まります。
いびきは、気道の一部が狭まって無理やり空気を通す必要が生じるため発生し、これが酸素不足や二酸化炭素レベルの上昇を招き、睡眠中に頻繁な覚醒を引き起こす原因となります。
睡眠時無呼吸症候群を放置する危険性
睡眠時無呼吸症候群放置することは、日中の眠気や倦怠感だけではなく、高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクを著しく高めることが知られています。
これらの病気は進行すると自覚症状が少ないまま重篤な血管障害を引き起こすことがあり、心筋梗塞や脳卒中など命に関わる病態へと進行する可能性があります。
いびき・日中の眠気はご相談ください
日中の過眠やいびきに関する家族からの指摘がある場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。まずは一度お気軽にご相談ください。