体重の増減がある

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原因不明の体重増加が起こる理由と考えられる病気

原因不明の体重増加が起こる理由と考えられる病気

体重が増減することは、食事や運動の影響と考えるのが一般的ですが、生活習慣に特に変化がないにもかかわらず、体重が急に増えたり減ったりする場合、それは体の中で何か異常が起きているサインかもしれません。
原因が不明な体重の増減は、単なる生活習慣の変化ではなく、潜在的な病気が関与している可能性があります。

過食や摂取カロリーの増加

摂取カロリーが消費カロリーを上回ると、食事量の増加や高カロリー食品の摂取が続く場合、急速に体重が増加する可能性があります。
また、水分の蓄積による体重増加もあり、浮腫や体内の水分バランスの変化によって引き起こされることがあります。
これらは心臓や腎臓の疾患、ホルモンの異常、薬物の副作用が原因となることがあります。

ホルモンの変化

ホルモンの変化も体重増加に影響を及ぼすことがあります。
特に、甲状腺ホルモンの異常、副腎皮質ホルモンの過剰分泌、インスリンの異常な分泌などは、体重増加を引き起こす要因となり得ます。

薬物の副作用

薬物の副作用も体重増加に影響を及ぼす場合があります。
抗精神病薬、抗うつ薬、ステロイド薬などは、食欲の増加や代謝の変化をもたらし、結果として体重増加を促進することがあります。

妊娠

妊娠中は胎児の成長や体液量の増加によって体重が急速に増加することが一般的です。
これは正常な生理的変化であり、通常は妊娠後期や出産後に体重が戻る傾向にあります。

原因不明の体重減少とは

原因不明の体重減少とは

体重減少とは、ダイエットなど意図的な減量をしていないにもかかわらず、6~12カ月間に体重が4.5kg以上、または5%以上減少する状態を指します。
体重減少は、「食欲が低下している場合」と「食欲はあるのに体重が減る場合」に分けられます。
意図的な減量がないにもかかわらず、6~12カ月間に体重が4.5kg以上、または5%以上減少した場合は、何らかの疾患が潜んでいる可能性があるため、医療機関への相談が必要です。

体重減少を伴う病気

拒食症

極端なやせ願望や太ることへの恐怖心から、極度なカロリー制限や摂食後の嘔吐、下剤の乱用などを行う状態です。
特に思春期の女性に多く見られ、体重が20%以上減少することがあります。
女性の場合、3カ月以上にわたる無月経が続くこともあり、健康に見えても突然不整脈を引き起こし、死亡するケースもあります。

糖尿病

膵臓から分泌されるインスリンの量や作用が低下することで、血糖値が慢性的に高くなる生活習慣病です。
糖質をエネルギーとして利用できなくなるため、脂肪や筋肉中のたんぱく質がエネルギー源として分解されることで、体重が減少します。
急激に悪化する糖尿病は膵腫瘍が原因の場合があり、その場合、単に高血糖の治療ではなく膵腫瘍の治療が必要です。

甲状腺亢進症(バセドウ病)

甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気で、自己免疫の異常や遺伝が関与しており、特に20~30代の女性に多く見られます。
代謝が活発になるため、食欲が増して多く食べているにもかかわらず、体重が減少します。甲状腺の腫れ、手の震え、眼球突出、動悸、発汗過多、疲れやすさ、下痢などの症状も見られます。

慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍

胃痛や胃もたれ、食欲不振、吐き気などの症状により食事量が減少し、体重が減少します。慢性胃炎が繰り返されると、胃潰瘍に進行するリスクがあります。
胃潰瘍の場合、食事中や食後にみぞおち付近が痛み、十二指腸潰瘍の場合、早朝や空腹時に痛みが発生するのが特徴です。

潰瘍性大腸炎・クローン病

大腸の粘膜に潰瘍やただれが生じる炎症性疾患で、20代の若者に多く見られ、再発が頻繁に起こります。
また、粘血便を伴う下痢が続き、重症化すると発熱や腹痛も見られ、下痢が長期にわたって起こることで、体重が減少しやすくなります。

体重の増減がある場合はご相談ください

体重の増減がある場合はご相談ください

体重の増減は、健康状態の重要な指標の一つですので、原因不明の体重の増減はご相談ください。
特に、生活習慣に変化がないにもかかわらず体重が急激に増減する場合、それは体の異常を示しているかもしれませんので、放置せずに早めに医療機関で相談し、適切な診断と治療を受けることが大切です。体のサインに耳を傾け、早期の対応を心がけましょう。

当院では、確かな診断と治療を提供できるよう心がけていますので、まずはお気軽にご相談ください。

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